岡崎ゆみの『ピアニスト備忘録』

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懐かしいイタリア歌曲

 9月10日と18日に藝大後輩のテノール歌手、榛葉昌宏さんのリサイタルにて伴奏させていただきます♪ ピアノソロも2曲ほど演奏致します。
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 榛葉氏はイタリア在住が長く、流暢なイタリア語を話されます。今回のリサイタルはイタリアの名曲ばかりで楽しみです。私にとって高校生から自分がソルフェージュの授業等で歌ったり、同級生や先輩の伴奏をしていた懐かしい曲ばかりです。

 実は私は小学校5年まで歌を専門にしていて、13歳でピアノ科に行きたい!と専門家のレッスンを受けましたが初回で「ピアノで藝大は到底無理!基礎も出来てないしぐちゃぐちゃのテクニックを今から直すのは無理。」と言われ入門すら断られました。その後粘って入門し私も教授も頑張って現役で藝大合格出来たわけですが、歌はずっと好きでこっそり歌っていました。
 
 大学入学後に副科で声楽を選択すると三林輝夫先生(後藝大教授、フランス歌曲の専門家)が担当してくださいました。ハンサムで優しくて三林先生に教えていただけるなんてラッキー過ぎて張り切って練習していました。その頃私は軽々ハイGまで出せる高い声。三林先生の指導のおかげで声楽の成績は高得点でした。先生から「声楽を専攻してみる気はありますか?」と言われて大喜びしました‼️
 ある日私のピアノ担当教授の谷康子先生から「あなた声楽に変わりたいの?」と言われてびっくり😵。「わたくしが教授になってからご挨拶以外でお話ししたことが一度もない三林先生が私を訪ねられてね「岡崎由美さんはピアノでずっとやって行く方ですか?」って聞かれたのよ。だから「はい」って答えたんだけど良かったかしら?」と嬉しそうにお話しになりました。二晩くらい悩みましたが「私は歌も好きだけどピアノで頑張る」と誓った18歳でした😃。
 谷先生は三林先生とお話ししたのがよっぽど嬉しかった😅のか、その後しばらくレッスンの度にそのことをおっしゃっていました😆。

 今私は加齢で声が出なくなりましたが...今回プロの伴奏をするのがとても楽しみで歌いながら練習しています(笑)。

 ぜひ岡崎ゆみのコレペティを聞きにいらしてください。
 

# by yumi-okazaki | 2021-08-25 12:15 | コンサート

家で女子会

 なかなかパンデミックが収まらない中、ワクチン接種が出来てホッとしています。
 仲良し女子5人のうちの1人の坊ちゃんがオリンピック代表選手に選ばれたお祝いをするべく、時短のない拙宅に集まることになりました。オリンピックが俄然楽しみになりました。ピアノやヴァイオリンもそうですが、子供の頃から遊ぶことも我慢して練習に練習を重ねてやっとの思いで国の代表になった選手の方々に思う存分活躍してほしいです。

 さて、冷めても美味しいタイ料理!
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 いつもより小声で?私以外はアルコールなしのディナー。「パンデミックが収まったらまずはみんなでソウルに行きたいね!」など、未来の計画に花が咲きました♪
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# by yumi-okazaki | 2021-07-13 12:35 | 備忘録

愛用ピアノとお別れ

 1992年、バブルがはじけ始めた頃。私はスペースクラフトにマネジメントをして頂き様々な機会を与えて頂き毎日がとても充実していました。
 収入も増え始めましたが、スタインウエイのピアノを買うにはまだまだ貯金が必要でした。そんな時、私を応援してくださっていた或る財界人が「ピアニストなら最高のピアノで練習しなさい」と貯金で足りない分を貸して下さいました。
 イタリアから輸入したスタインウエイB型は30年近く私の相棒として良い仕事をしてくれました。
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 その後引っ越しが続き、もう一台小さめのスタインウエイを購入。このスタインウエイは実家に預けたりしつつ、最後は今のレッスン室に収まりました。
 この度思うところあって売却することにしました。このピアノで様々な曲を練習しました。マクベスの音楽劇、ショパンのノクターン全曲演奏会3回、中国のピアノコンチェルト「黄河」、同級の作曲家の現代曲初演、リストのエチュードばかりのコンサート、そしてカーネギーホールのベートーヴェンプログラム他、思い出せないくらい多数の作品を練習しました。
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 感謝しかありません。今までありがとう!
音楽評論家の神主さん!の元へ行くことになり、とても良い方に引き取って頂けてホッとしています。素敵な音色を引き続き出してくれると思います♪

# by yumi-okazaki | 2021-05-02 17:17 | 備忘録

いわき市コンサート

 3月11日のコンサートはミラノ在住が長いテノールの榛葉昌宏さんが東北支援を広く呼びかけて8回続けて行ってきたコンサートです。私は声をかけて頂き意義のある場で演奏させて頂き責任を感じつつも嬉しく思います。
 バリトンの村田孝高さん、ソプラノ高瀬結花子さん、榛葉さんと急遽代役に決まった伴奏の河合りょういさん、それにこのバチカンコンサートを支援している彫刻家の真壁廉&美枝子夫妻とともにいわきに行ってきました。

 当地では世話役を務めて下さった小野久美子さんから暖かいホスピタリティを戴き前の晩から楽しい夕餉を囲みました。
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 当日、会場では隣とはなした椅子が並びます。宣伝する前に告知した途端全席売り切れてしまったそうです(無料)。
 リハーサルまで何を弾くか、順番も決めず、即興的に演奏曲を決めましたが、なんだかどれも調子良く弾けました!ホスピタリティに触れて気持ちよく過ごせたからでしょうか?
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 歌手のメドレーも盛り上がり、アンコールのフニクリフニクラはなんとステージ上で一緒に歌ってしまいました(汗汗笑)。
 入国許可が降りず来日できなかった枢機卿は真壁作品としていわき市に来ました。お客様に大人気でした。
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 帰る電車の時間まで地元のお店「クイーン」さんで美味しいワインや手作りシチューに舌鼓を打ち、後ろ髪を引かれながらおいとましました。本当に素敵な一泊二日!総合プロデューサーの榛葉さんに大感謝です(o^^o)。
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# by yumi-okazaki | 2021-03-15 12:35 | コンサート

久しぶりのお客様入場 コンチェルト

ブログに書けるようなことがなかなかなかったのですが、ようやくご報告できます。お客様を入れてコンサートに出演しました。
 「第8回バチカンより日本へ祈りのレクイエム」が震災のあった3月11日に小金井宮地楽器ホールにて開催されました。
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 このコンサートはイタリア在住が長かったテノール歌手の榛葉昌宏氏が始められてオーチャードホールやサントリーホールなどで毎年開催。今年は震災から10年の節目でしたがお客様を入れる決断はとても悩まれて苦しかったでしょう。
 予定されていた枢機卿と指揮者のダニエーレ・アジマン氏が来日できず、急遽御法川雄矢氏が第九を含めた3曲を指揮されました。大変だったことと察して余りあります。
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 わたしはモーツァルトのK466、2楽章ロマンス。練習では色々な試みをしたけれど本番はシンプルに心のあるがままに演奏しました。リハーサルまであれこれ考えすぎていた割には本番で素直に弾けました。↓ゲネプロ
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 第9は地元の合唱団に何名かプロ歌手が加わって演奏。1、4楽章のみと言う選択はこういう会には良かったです。4楽章いつ聴いても魂が奪われます♪ いらして下さったお客様は皆さん本当に良い表情で、すでに暖かい感想が多数よせられています

 14日はいわき市で第9ソリストの方々とご一緒して私は独奏を30分弱弾きます。まだ何を弾くか迷い中(笑)。

# by yumi-okazaki | 2021-03-13 14:57 | コンサート