岡崎ゆみの『ピアニスト備忘録』

ブログトップ | ログイン

本場オペラのプリマと共演

 震災のため2011年から延期になっていた「マヤ・ネリーニ、オペラの夕べ」がようやく行われました。

 プログラムはトスカ、蝶々夫人、ラ・ボエーム、ジャンスキッキ、ルサルカ、フィガロ伯爵夫人、それぞれの一番有名なアリア、”おいいしい”曲ばかりです。昨年と異なりフルーティストのご主人も来日とのことでフルートの楽譜も送られてきました。ソロのアリアは続けて歌うのは喉にかなりの負担があるらしく、フルートと私のピアノソロをはさみながら1時間40分(休憩入れて)のコンサートです。

 月曜日は拙宅でリハーサル。思ったよりお若くて綺麗な金髪と「若いころはさぞかわいらしい美人さんだっただろう」とわかる御顔立ち(失礼・・・・)。声も全盛期は過ぎたものの、一番難しいとされる高音のピアニッシモが軽々出ます、しかも綺麗な声!038.gif 

 しかし!!!013.gif 今まで結構ソプラノと共演しましたが真面目に歌う日本人が中心でした。マヤの歌はまるでセリフ・・・リズム無視025.gif。 音符の長さに関係なく自分が伸ばしたいと思ったらずーっと伸ばして、さっさと行きたいところは有り得ないくらいかっとばす。最初は私も口あんぐり。でも2回目はほとんど根性で合わせました。さすが(自画自賛)、直感型音楽家(← こつこつ練習したり勉強したりが苦手です・・・)。それぞれの曲を2回ずつ練習して、フルートも問題なく合わせて本番へ!

 本番初日は東京独逸学園。神奈川県にあり簡単に言うとアメリカンスクールのドイツ版。ひ、ひろい!!!それにさすがサッカー大国。サッカーフィールドの手入れが最高です。
本場オペラのプリマと共演_f0028323_16171475.jpg

 原発事故後に生徒が激減し、少しは戻ったもののまだ6割程度とのこと。

 リハーサルの時に時差で眠れず声が出ないと言っていたマヤはこの日、もっと具合が悪いと主張。しかし何とか蝶々夫人以外を歌い切りました。そしてドイツ学校の保護者や先生には私のラ・カンパネラとショパン;ワルツ遺作がものすごく受けました!わーい
 
本場オペラのプリマと共演_f0028323_16195711.jpg


 翌日はスイス協会主催でミッドタウンのオークウッドアパートメントロビーでディナー付きのコンサート。スタインウエイのなかなか味のあるピアノをレンタル。マヤはますます「具合悪い、歌えない」と繰り返すばかりでリハーサルもほとんどせずの本番でした。それでも流石往年のプリマは表現豊かにそれぞれのヒロインになりきってアリアを歌い切りました。「調子悪いから2度さげて」(←例:ト長調を変ホ長調に即興で替えて弾く)とか、本番舞台の上で「もう一曲歌います」といきなり知らない曲の楽譜をピアノの譜面台にポン、とおかれたり(笑)。歌の伴奏は結構スリリング031.gif

 でも、振り返ると結構楽しかったです。イタリア語やフランス語の発音が本当に綺麗でした。2日目は池田理代子さんやバリトンで活躍中の村田孝高さんが聞きにきて下さり、「マヤの表現力、そして完璧に合わせたゆみちゃんの伴奏」を褒めて下さいました。お客様がお帰りになった後でおふたりとマヤ、御主人、スイス協会のメンバーと飲み直しました。お疲れ様!

本場オペラのプリマと共演_f0028323_16252230.jpg

 
# by yumi-okazaki | 2012-04-19 16:04 | コンサート

 「元気が出るピアノ演奏」

 親しくさせて頂いている著名な音楽プロデューサーM氏の奥様が昨年の9月2日に脳梗塞を発症され一命を取り留められました。まだ脳疾患を発症するような年齢ではなく私よりお若いと聞いておりました。幸いに認知障害がなく、M氏にささえられて半年間の辛いリハビリに耐えられて本日退院されることになりました。
 奥様がベッドで動けない状態から6か月、杖をついて歩けるようになるまで、二人三脚で努力をされている様子を時々メールで知らせてくれていました。
 その中で、私にとって涙が出るくらい嬉しいコメントを頂きましたのでご紹介させて下さい。奥様はまだ小さなボールも握ることが出来ずに手から滑り落ちてしまい、その訓練を何時間もなさっていた頃に下さったメールです。


 妻は未だ入院中ですが、順調に回復しています。
ある意味、入院を契機に彼女は一気に岡崎さんのファンになった人間です。
彼女はほとんど毎日岡崎さんの演奏を病院のベッドの上で聞いています(私も、彼女と一緒に iPodからヘッドホンを二股で出して聞いたりしています)。
彼女ほど岡崎さんの演奏のヘビーリスナーもいないのではないでしょうか(笑)。
特にお気に入りなのがリストの『Consolation』です。
今日も二人で「ピアノの音がすごく良いネ。いまどき、こんなに自然なピアノの音を出す人はいないネ』などと言いながら聞いていました。


 そしてこの曲を聴いているときに奇跡が起こりました。「何日も何度やっても出来なかった小さな細長い木片を指の間で回すことが岡崎さんの演奏を聴きながら突然出来た!」と話してくれました。

 正直にいいますと、私は音楽雑誌などを見るたびに「こんなにたくさんピアニストが演奏会を行っているのに、私がする必要がどのくらいあるのか?」と疑問を持ってしまうことが度々ありました。 リサイタルにいらした多くのお客様が「ゆみちゃんのピアノを聴くとすごく元気が出る」「いい気持になる」「疲れが取れる」と仰って下さるのを「お世辞」だと思っていました。しかし今回のことでM氏や奥様が仰って下さるような力が私の演奏に少しでもあると信じてみようかと思いました。ご夫妻に私がピアノを弾く意味を見出して頂きました。
 まだ具体的にどうしたらよいのかわかりませんが、「元気が出るピアノ」を生かせるようなコンサートを行っていきたいです。

 K子さん、退院おめでとうございます。そして、私のピアノ演奏への気持ちを良い方向に導いて下さりありがとうございました。 
# by yumi-okazaki | 2012-03-31 12:08 | 備忘録

東音ピアノコンクール

 3月24日(土)に東京音楽学院主催の東音ピアノコンクールの審査員をしてきました。審査員長の浅香満氏は活躍する作曲家で私の芸大の同級生です。私のリサイタルでも浅香作品を何度も演奏しています。浅香氏が声をかけて下さり、62名の小学1・2年生、17名の5・6年生と11名の中学生の演奏の審査をしました。
 東音には関東に7つの支部校があり、コンクールも緻密な運営ですべてがスムーズに進行しました。
 自分がコンクールを受けているときに感じた巨大なプレッシャーや緊張、たくさんの練習などを思い出してひとりひとりを真面目な気持ちで審査しなければいけないと釘をさします。
 
 狛江エコルマホールのフルコンピアノを弾くことも参加者には良い経験になると思います。
 
東音ピアノコンクール_f0028323_1705390.jpg


 日本中でたくさんのピアノコンクールが行われています。参加者が入賞したり選にもれたりしながらコンクールが励みになってピアノ人口の減少を防げるといいと思いました。
 入賞の発表で本当に嬉しそうな顔になった子がたくさん。トロフィーとともに良い思い出になったと思います。
 
東音ピアノコンクール_f0028323_174349.jpg

 
# by yumi-okazaki | 2012-03-26 17:04 | 出演

イベントの実行委員長

 息子の学校の保護者会役員をお引き受けして、57年の歴史あるイベントの実行委員長を務めさせて頂きました。コンサートのプロデュースは経験豊富でもイベントをするのはほぼ初めて。しかも歴史があるので失敗は許されず自分が演奏するのとは別のプレッシャーがかかりました。

 主旨は生徒への奨学金や各種活動資金を募るファンドレイジングを目的とした保護者、卒業生、先生方のダンスパーティーです。過去には500人を超える人が集まり、抽選会の賞品も新車の外車だったとか024.gif001.gif 昨年は震災のため中止になったので今年は気合が入ります。とはいっても私がお引き受けしたのが2012年1月なかばだったのでたった2カ月…間にあうんかい?と言う恐怖との戦い。でも他の役員さんがたくさん手助けしてくれて3月17日に213名のお申し込みを頂いたイベントを大盛況で終えることができました。038.gif

 テーマはHeARTful。「豊かな心」と「藝術」を組み合わせました。オープニングのあいさつの後、エンタメとして世界の舞踊を披露。まずバレエ「白鳥の湖」より牧阿佐美バレエ団の青山希可さんがオデットのソロを踊ってくれました。
イベントの実行委員長_f0028323_1611665.jpg
あまりにも美しくてお客様、とくにパパ達がうっとりしていました。その後インド舞踊のあと、15歳の歌舞伎俳優で踊りでは若手最高との評がある中村梅丸丞が三番叟を舞って下さいました。息子の学校は男子校の一貫教育なので親御さん達が15歳男子の立派な舞いに心から感動していました。
イベントの実行委員長_f0028323_1614865.jpg


 続いてライブオークション。芸大の先輩後輩や友人アーティストに作品を寄付して頂き、それらを競りに出して寄付金を集めました。こちらもすべて高値で売れました。
 副実行委員長(インドのママ)が起用したインド舞踊家以外はエンタメもアートもすべて私のキャスティング。皆さん快く協力してくださり、感謝の言葉もありません。本当にありがとうございました。

 学校の体育館がパーティー会場に早変わり
イベントの実行委員長_f0028323_160924.jpg

 素晴らしいお料理もケータリング
 
イベントの実行委員長_f0028323_160388.jpg
イベントの実行委員長_f0028323_1622495.jpg


 私は毎年1月2月をその年の秋の新レパートリーの練習時期にしていますが、今年はこのイベントの準備にかかりきりでした。でも、たまにはこういうことをするのもとても良かったです。いい時間が持てて勉強にもなりました。
 さて、このために作ったワードドキュメントが100個以上、エクセルが7個、PDF等を入れるとファイルに保存したものが127個ありました。あとから振り返るとびっくりです。
 余興が終わっていよいよダンスタイム。当高校生によるジャズバンドの高レベルの生演奏と、DJによる80年代を中心としたダンスミュージックで先生も親たちもとびきりの笑顔でダンスをしていたのを見て感無量です。ワイン・シャンパンも完売です。私も最後はちゃっかり踊って楽しみました。 
# by yumi-okazaki | 2012-03-18 15:42 | Party

アーサーが女性誌に!

 我が家のアイドル、アーサーが月刊女性誌にインタビューを受けました。037.gif

 まあ、彼は喋れないので私がインタビューを受けたわけですが…
 アーサーも気がつけば6歳3カ月。1歳でアメリカに渡り3歳で戻った「帰国子女」。普段とっても優しい子ですが、たまに預かってもらっていたブリーダーさん宅でイギリスから来た同犬種と一度だけ大喧嘩!アメリカ帰りはイギリスから来た子が大嫌いなのかも、と家族で笑っていました。今は別のトレーナーさんのところにお泊りに行きますが、一度も犬と喧嘩をしたことなく、とても仲良くやっています。

 たまにお腹を壊したりしますが、基本的にはとっても健康で性格も穏やかな良い子です。アーサーの実家(生家)が獣医さんなので予防注射のたびにお母さん、妹、弟、甥っ子などに会えます。

 そんなアーサーが光文社のHERS4月号の巻頭ページに載ります。3月12日発売!

 下は最近のアーサーです。
 
アーサーが女性誌に!_f0028323_12224375.jpg
アーサーが女性誌に!_f0028323_12232353.jpg
アーサーが女性誌に!_f0028323_1224325.jpg

 
# by yumi-okazaki | 2012-02-26 12:26 |